映画「カールじいさんの空飛ぶ家」

2010年01月10日 23時01分

カールじいさんの空飛ぶ家』見てきました!「愛する妻が死にました― だから私は旅に出ます。」このキャッチコピーをテレビで聞いた時から行きたくてたまらない映画でした。随分前からテレビや駅等の広告で宣伝していたのでもう長いこと上映してる気になってましたが、公開から1ヶ月、ようやく見に行くことができました!

以下、ネタバレてます。

主人公のカールじいさんは、かつて冒険に憧れている少年でした。同じく冒険好きな女の子・エリーに出会い、やがて結婚。2人が出会った空き家で暮らし始めます。2人は子供に恵まれない代わり、"伝説の滝"パラダイス・フォールへの冒険を夢見ているのですが、冒険貯金をするも生活には何かと物入りで使わなければならず...

それでも夢を語りながら幸せに暮らす2人でしたが、エリーが病によって倒れ、先立ってしまいます。

エリーを失ったカールじいさんはエリーとの夢を叶える為、2人の思い出が詰まった家をまるでエリーの代わりかのように連れて旅に出る――これがこの物語の始まりです。

エリーを失った後、彼女との約束と、2人で過ごした家に固執するあまり頑なになってしまったカールじいさんが、好奇心旺盛なボーイスカウトのラッセル、落ちこぼれ犬のダグ、人なつっこい怪鳥のケヴィン、そして少年の頃から尊敬し続けた冒険家・チャールズ・F・マンツ氏との出会いを経て、以前の優しさや少年のような瞳を取り戻していきます。

満身創痍でエリーとの約束を果たすものの、ある事件が起こったことでカールじいさんの心は晴れず...。ただただ脱力して気概の無いカールじいさんは、エリーから死ぬ前に託された彼女の冒険日誌をめくります。そこに書かれていた彼女からの最期のメッセージを目にしたカールじいさんは、旅を共にしたラッセルやケヴィンを助ける為に、再度家で空を飛びます。

この辺りがほんとに必見で、心に1番グッときたシーンでした!カールじいさんの表情はずっと口を横に引き締めているのですが、"意固地なカールじいさん"から"覚悟を決めたカール少年"へと確かに変わっているのです。

家を再度空に浮かべたことで、エリーとの「パラダイス・フォールの上に家を建てよう!」という夢は一瞬の儚いものになってしまった上に、チャールズ氏との死闘の際に家は雲の中へ消えて行きました。別れを告げるカールじいさんの姿がすごく切ないのなんのって...............

前作の『WALL・E/ウォーリー』も良かったのですが、『カールじいさんの空飛ぶ家』の方が大人に見て欲しいと思いました。願えばどんなことでも叶うし、頑張ればいくつになっても出来るということを教えてくれる映画です。

また、2人の約束が最終的にどう叶えられるのか。最後の最後まで見終えた時、亡くなった後もエリーがあの家にとどまって確かにカールじいさんの側にいてくれたんじゃないかと感じました。

余談ですが、『カールじいさんの空飛ぶ家』のブルーレイ&DVD公式サイトのアドレスが「carl-gsan」=「カール Gさん」になってますね。茶目っけだなぁ(笑)

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